Contents
  1. 基調講演: Ward Cunningham「創造性のるつぼ」
    1. Wikiの思想的背景
    2. Wikiの自主管理
    3. Wardの今後
  2. ペーパー・セッション
    1. Wiki Templates - Adding Structure Support to Wikis on Demand
    2. WikiGateway - A Library for Interoperability and Accelerated Wiki Development
    3. qwikWeb - Integrating mailing list and WikiWikiWeb for group communication
  3. BOFs
    1. Wikiの標準化
    2. 未来のWiki
  4. WikiSymパネル
    1. WikiSym 2005 Monday
    2. The Future of Wikis
    3. Wikis in the 'Consumer Enterprise'
    4. WikiSym 2005 Tuesday
    5. Jimmy Wales: Wikipedia in the Free Culture Revolution
  5. まとめ
  6. 補足
    1. 基調講演
    2. パネル
    3. BOFs

WikiSym 2005報告

  • 江渡 浩一郎, 独立行政法人 産業技術総合研究所, 2005@eto.com

2005年10月16日から18日に,アメリカのサンディエゴにて行なわれた「2005 International Symposium on Wikis」(通称 WikiSym 2005)(注1)という, Wikiをテーマとしたシンポジウムに参加してきました(注2).WikiSymは, OOPSLAというオブジェクト指向についての学会におけるワークショップの一つ として開催されました.OOPSLAはACMの学会としてはSIGGRAPHと並ぶくらいに 大きな学会で,オブジェクト指向の分野においてはもっとも権威ある学会だそ うです.WikiSymがその一部として開催されたことは,Wikiが元々オブジェク ト指向の開発コミュニティから生まれたことを思い出させると共に,現在のオ ブジェクト指向という言葉が非常に幅広い領域を意味にするに至っていると言 えるのではないでしょうか.

シンポジウムは基調講演を除き,ペーパー・セッションとパネル・セッション の二つのセッションが並行におこなわれました.私はペーパー・セッションに おいて,私自身が開発したWikiエンジン「qwikWeb」の発表をしてきましたの で,主にペーパー・セッションについて報告します.並行して行われたパネル・ セッションは,新井氏より報告があります.

  • 注1: http://www.wikisym.org
  • 注2: また,その前の10月14日から16日には,同じくサンディエゴでRubyについてのカンファレンス「RubyConf 2005」が開かれました.こちらもRuby関係者が一同に介するexcitingなイベントでした.

基調講演: Ward Cunningham「創造性のるつぼ」

Wikiを開発したWard Cunningham氏(写真1)による基調講演です.Wikiの面白 さをもっとも強く感じさせる講演であり,このシンポジウムのハイライトだっ たとも言えます.

Wikiの思想的背景

まず,Wikiがどのような思想的背景を持つのかを,Wardが自身の言葉で語りま す(注1).

  • 「Wikiは,コミュニティによって支えられた作品である」
  • 「ブログ圏は,作品を生み出しうるコミュニティである」
  • 「ある人の言葉は,コミュニティへの贈り物である」
  • 「共同で作品を作るということは,お互いを信頼することである」
  • 「リファクタリングは作品をしなやかにする」
  • 「あの小さなtextareaから,百科事典のように大きな仕事が達成されたのは驚くべきことである」
  • 「匿名性は,リファクタリングにおける軋轢を和らげる」
  • 「Webはこれまで,匿名についての一つの実験だった」
  • 「人は,誰か知らない人による作品を信じることができることがわかった」
  • 「古き良きインターネットの排他的な時代はもう終ってしまった」
  • 「創造性における評価システムは機能するかもしれない」
  • 「創造的な仕事が組織形態の変化をうみだすかもしれない」

などといった象徴的な言葉によるスライドを元に,それぞれの言葉をふくらま せて,Wikiの背景となる考え方について語りました.

  • 「Wikiとブログの違いをしばしば聞かれるが,ブログは作品を生み出しうるコミュニティであるが,Wikiはコミュニティを生み出しうる作品である.」
  • 「Wikiの特性として,あなたは自分の言葉を手放さないといけない.」
  • 「リファクタリングは,芸術家が粘土をこねて形を作っていくような作業だ.」
  • 「人は自分の仕事にサインを残したがる.しかし,できるだけ自分のサインを
  • 残さなくてもいいように書いてみてほしい.元々匿名性は,そのような状況での
  • 軋轢を生じさえないようにするために導入したものだ.」
  • 「この匿名性を悪用したのがSPAMだ.このせいで匿名性から離れようとする動きが生まれてしまった.」
  • 「評価システムはうまくいくかもしれないが,創造性にIDがつけられるのは気をつけがほうがいい」

そして,匿名性や評価システムのアイデアについて,質疑がかわされました.

Wikiの自主管理

後半では,実際にPortland Pattern Repository(Ward's Wiki)(注1)がど のように組織化されているのかを,具体例を見せながら解説しました.Ward's Wikiは指数関数的な拡大を続けてきたのですが,ある時を境に伸びが止ります. SPAM があらわれ,それへの対抗策をとったからです.対抗策として,例えば 登録したユーザだけが編集できるようにするなどの方法がありえますが,その ような方法をとればWikiの「オープンさ」が失われ,「本当の意味で読む」こ とができなくなってしまいます.そこで,オープンさを保ちながら管理する方 法として,書き込みアクセスの数を,秒単位,分単位,時間単位で表として表 示し,特異なアクセスパターンを持つアクセスをわかりやすくし,同じアクセ ス元のIPアドレスの書き込みを順に見ていくことができるようにするなどといっ た,たくさんの「パワー・ツール」を作っていきました.このように多大な努 力をはらって,匿名による編集を可能にし続けているという点から,Wardが匿 名による関与を非常に重要なものととらえていることがわかりました.

Wardの今後

講演中には触れられませんでしたが,その日のニュースによれば,Wardはそれ まで勤めていたMicrosoftを去り,Eclipse財団へと移動したとのことです(注 1).

ペーパー・セッション

プログラム委員長のDirk Riehle氏(写真1)によると「論文の採択率は50%だっ たのだが,最初のシンポジウムであるにもかかわらず高い質を達成することが できた」とのことでした.WikiSymで採択された論文は,すでに公開されダウ ンロード(注1)できるようになっています.いくつかの発表について触れて みます.

Wiki Templates - Adding Structure Support to Wikis on Demand

Wiki上でテンプレートにしたがった情報入力・表示をできるようにするという 発表でした.情報を入力するための入力フォームページ,そこから入力された 情報を保持するデータ格納ページ,データを閲覧する時にテンプレートとして 使用する表示用ページという三種類のページを全てWikiページとして作ること ができます.入力フォームから情報を入力すると,統一的な形式でデータが格 納され,閲覧ページから,統一的な形式でデータを閲覧することができます. 学校で学生に自己紹介ページを作らせる際に,名前,所属などを統一的なフォー マットで入力してほしいためにこのような機能を作ったとのことでした.

WikiGateway - A Library for Interoperability and Accelerated Wiki Development

サンディエゴ大学のBayle Shanks氏(写真1)による「WikiGateway - A Library for Interoperability and Accelerated Wiki Development」(注1) は,Wikiと何かを結ぶライブラリを作り,その間を相互に結べるようにしたと いう発表です.MediaWiki,MoinMoinなど複数のWikiエンジンへの読み書き, WebDAV, Atom, XMLRPCなどの規格に対応し,Perl, Pythonからライブラリとし て使えます.

これを使ったいくつかのサンプル・アプリケーションとして,例えば「wikicp」 というコマンドライン・ツールを使うと,Wiki上のページ群をまとめてローカ ルに保存したり,その逆に手元にあるファイルをまとめてWikiにアップしたり できます.他に,Wikiエンジンへの読み書きをWebDAVプロトコルに変換するこ とによって,Wikiをファイルシステムとしてマウントできるようにするシステ ムなどを作っています.このように,WikiエンジンとWebDAVクライアントの間 に入ってプロトコル変換などといった使い方が想定されているため, WikiGatewayという名前がついています.

本質的には,Wikiに対するAPIが整備され,全てのWikiエンジンが統一的なAPI に対応するようになれば,このWikiGatewayのようなシステムは不要になるで しょう.WikiGatewayはそのような状況を出現されるための手助けをし,結果 としてWikiGatewayが不要になるようにするのが最終的な目標であるとのこと です.

qwikWeb - Integrating mailing list and WikiWikiWeb for group communication

私自身が開発したWikiエンジン「qwikWeb」(注1)の発表を行いました.イン ターネットを介したコラボレーションのような小さなグループのためのグルー プウェアには適切なものがありません.通常はメーリングリストを使ってコミュ ニケーションをとりますが,情報が蓄積されない,共同編集する文章を保持で きないなど,機能が不十分です.同時にWikiを使うこともありますが,通常は メンバー管理機能を備えていないなど,機能に不満があります.その両者を統 合することによって,両方の利点を兼ね揃えたシステムができるはずだ,とい うアイデアを元にした,メーリングリストとWikiを統合したグループコミュニ ケーションシステムです.主要な機能の他に,JavaScriptを使った動的な履歴 表示機能などを紹介したところ,大変好評でした.

BOFs

全てのセッションが終り,二つのBOFsが開催されました.

Wikiの標準化

Wikiの標準化と一言で言っても,標準化の対象は多岐に渡ります.そこでまず, 「標準化プロセスの標準化」について議論されました.インターネットにおけ るRFCや,JavaにおけるJCPを参考にし,Wikiにおいても同様に標準化について の議論を進める場としてWSR(Wiki Specification Request)(注1)が提唱さ れました.さっそくシンポジウムの終了後にメーリングリスト(注2)が立ち 上げられ,議論が開始されています.

現在下記のようなWSRが提案されています.

  • WSR 1: All Pages List(ページ一覧の取得)
  • WSR 2: Wiki API(Wikiの読み書きAPI)
  • WSR 3: Wiki Interchange(Wiki間のデータ交換)
  • WSR 4: Sister Sites(姉妹サイトの連携)
  • WSR 5: Shared Antispam Blacklist(スパムブラックリストの共有)

BOFでは,Wiki APIの重要性について議論されました.現在はまだWikiの読み 書きを行うWikiクライアントはありません.それは,現在はまださまざまな Wikiエンジンで読み書きを行う統一的なAPIが存在していないことが原因では ないでしょうか.これは典型的な「卵と鶏問題」になっており,どこかでこの 循環を打破したい,そのためには共通規格としてWiki APIを整備し普及させた い.そのような議論が行われていました.

未来のWiki

「Cybernetic Roadmap」という未来のWikiについてのアイデア交換を行うBOF も行われました.参加者は,Wikiやネットに関連するアイデアをポストイット に書いて壁に貼っていきます.例えば「Fax Wiki」は,Faxを送るとそれが Wikiの一ページになるというアイデアです.ある程度アイデアが集まったら, それを未来の時間軸の上に並べていき,未来予測をします.Wikiに関する様々 なアイデアが交換されていました.

WikiSymパネル

WikiSym 2005 Monday

月曜日は論文発表とパネルディスカッションが並行して行われ、私はパネルディスカッションを聴講しました。

The Future of Wikis

午前のパネルはThe Future of Wikisと題され、MeatballWikiの開発者Sunir Shahが司会者を務め、Ward Cunningham、Ross Mayfield (SocialText社CEO)、Jimmy Wales (Wikipedia創設者)らがパネリストとして参加しました。

このパネルでは、Wiki (http://meatballsociety.org/cgi-bin/future)が用意され、議論と同時並行してパネリストと聴衆がWikiページを更新していきました。会場ではもちろん無線LAN接続が提供されており、聴衆も自由に自分のPCから更新することができます。

司会者からはテーマとしてPain, Future, Solutionsが示されました。Painとは現状のWikiにおける不満点、Futureは将来の方向性であり、Solutionsは具体的な解決策です。司会者が会場にPainの例を聞き始めたら、多くの例が会場から挙がり、聴衆同士で議論が始まり、パネリストの喋る隙がないほど白熱した展開となりました。

topics:

・wikiwyg
・mindmap
・hypercard
・wiki + excel
・structured / unstructured
・enterprise level wiki
・access control

まず初めに議論となったのはWikiの入力方法についてです。Wikiの入力方法は技術者以外にはとっつきにくいなどの発言がありました。またWikiの文法がWikiソフトごとに大きく異なったり、使い勝手が異なることも混乱を招くとの意見です。

それを解消する技術としてWikiwyg (http://www.wikiwyg.net/)が大きなトピックスとなっています。WikiwygはJavascriptなどを活用し、ブラウザからWikiページをワープロソフトのように編集できる技術です。

入力方法だけでなく、ファシリテーションにも技術が必要との意見がありました。ページをリファクタリングするなど、プログラミングの経験が必要というのです。議論の進め方なども含め、フリーのWiki利用ガイドが望まれるとの意見もありました。

もう一つの大きな流れとして、Wikiに構造化データを取り入れることがあります。構造化データとは、住所録や家計簿のようなデータです。従来はスプレッドシートやデータベースで管理されていたものをWikiに統合しようという試みです。

カード型データベースが衰退している中でも、同好会の名簿や会計管理など、独自の構造化データを必要とする例は多いはずです。そうしたデータを共有するベースとしてWikiを使おうというアイデアです。会社の定型書類などもWikiに載せることができます。実装としては、TWiki (http://twiki.org/) が代表的なようです。

私が聞いた限りでは、データを構造化してWikiをシステムとして拡大したい一派と、Wikiを純粋にコラボレーションツールとして捉える一派(Cunninghamら)に、大きく分かれているように感じました。数年後にはWikiから分派した構造化情報共有システムが生まれているかもしれません。

データを構造化するメリットは、処理を単純化ないし自動化してデータ処理を楽ちんにすることにあると思います。それには自動化のためのプログラム機能か、Excelのような優れたUIを実装が必要ではないでしょうか。とくに入力支援(カレンダーやセレクトボックスなど)や内容チェック(必須項目等)などのニーズが高いと思います。

会場からもHypercard (Appleが開発したカード型データベースとハイパーテキストの融合システム)のようなシステムが良いとの声がありました。Hypercardはオブジェクト指向言語を内蔵し、だれでも簡単にプログラムを作成できます。もしかしたらWiki + プログラム言語というのが次のトレンドかもしれませんね。

もう一つの意見としては、WikiをOfficeソフトと融合させようという意見もありました。Word, Excel, Powerpointを共有編集できるようにするのです。そうなると元のWikiとは大きく離れてしまいますね。

図表をWikiに入れたいというニーズもありますが、差分や履歴などの管理が難しいという問題があります。Wikiをコラボレーションツールとして捉える向きは、Mindmapを共有して、発想の共有やブレインストーミングに使おうというアイデアを持っているようです。

最後に話題となったのがEnterprise Wikiです。これは午後のパネルの内容とつながるので、次の項で述べることにします。

このパネルは最後まで会場の皆でアイデアを出し合うといった進行になりました。Wikiの最新動向に詳しくない私は楽しむことができましたが、常に情報を仕入れている人にとっては物足りない内容だったようです。

Wikis in the 'Consumer Enterprise'

午後のパネルはちょっと変わったタイトルです。「Consumer EnterpriseにおけるWiki」ということですが、そもそもConsumer Enterpriseというのが耳慣れない造語です。司会者のEugine Eric Kimはコンサルタントで、パネリストはJoe Klaus (JotSpot創設者)、Peter Thoeny (TWiki開発者)、Frank Well (Motorola)、Shashi Seth (Google)です。

KimとKlausは技術者ではなくビジネスマンであるため、午後はぐっとビジネス色が強くなりました。まず司会のKimの提案により、椅子を円形に並べ替えて、聴衆も含めた全員が自己紹介をしてからスタートしました。

Consumer Enterpriseとは、企業で使うソフトウェアですが、トップダウンで導入するのではなく、Officeソフトのように従業員が独自に使い出し、それが全社的に広がるものだそうです。業務システムは極めて複雑で使いにくいものが多いが、小売店で売られるビジネスソフトウェアは使いにくくては売れません。そうしたボトムアップのビジネスソフトウェアとしてWikiを活用するという話です。

Wikiを企業で利用する場合には、アクセス管理が問題になります。部署、役職、協力会社、非正社員など、様々な条件によるアクセス権が必要な場合があります。そのためにはWikiと既存のユーザ管理システムを接続しなければなりません。

とはいえイントラネットでWikiを運用する場合、インターネットにWikiを設置する場合のように、SPAMを心配しなくてもいいという利点があります。管理はずっと楽になりますし、もし組織がフラットであればユーザ認証も必要ありません。そのためかどうかWikiの大多数はイントラネットに設置されているらしいです。

Googleでは全社的にWiki (Twiki)を利用しており、多くの情報交換がWiki上で行われています。組織がフラットなので、あまりアクセス権限などは問題にならないようです。ページが膨大な数になるので、特定のページへのリーチは主に検索によるようです。一つのWikiに情報を集約し、Wikifarmなどを利用しないのが秘訣かもしれません。

WikiSym 2005 Tuesday

Jimmy Wales: Wikipedia in the Free Culture Revolution

Wikiを利用したフリー百科事典 Wikipediaの創設者であるJimmy Walesの講演です。最初はWikipediaの紹介から始まりました。しかしながら聴衆はWikipediaを利用したことがある人が大半ですので、やや冗長に感じました。

Wikipedia (wikipedia.org)は全世界で40位に入るほどのアクセス数を集めており、New York Timesよりも多くのアクセスがあります。

Wikipediaの目標は、人類の知の総和に自由にアクセスできるようにすることです。Wikipediaを運営するWikimedia財団では、Wikipedia (百科事典)のほかに、辞書、教材、音楽、美術、ファイル形式、地図、商品情報(aggregator)、検索エンジン、コミュニティサイトなどを扱っていく希望があるそうです。

ファイル形式や商品情報というのはちょっと不思議に聞こえます。ファイル形式とは特許で保護されたMPEGのようなファイル形式ではない、フリーのファイル形式を作ることです。商品情報とは、ISBNのような一意のIDを用意し、商品の情報をフリーにやりとりできるようにすることです。現状では企業に商品情報が独占されており、そのためにEBayのようなサイトに流通を独占されています。それを改善する試みのようです。

Wikipediaはダーウィン的な思想に基づいているそうです。すなわち良いコンテンツが生き残り、悪いものは淘汰されます。特別な評価管理システムを持たずとも、コミュニティによって各々の投稿者の評価が定まってきます。全体のうち7000のユーザが70%のコンテンツを編集しています。

Wikipediaは膨大なコンテンツを持つ百科事典にも関わらず、ログインせずに編集することもできます。しかし多くのユーザが即時に査読をするので、おかしなコンテンツはすぐ排除されます。もし議論がどうしても収集のつかない場合は、投票によって決断します。その投票も特別なシステムを持たず、Wiki上の書き込みで集計します。

面白かったのがWikipediaにおける意志決定手法についての説明です。Wikipediaでは行動を決定するときに、コンセンサス(全員の合意)、民主主義(投票)、貴族主義(評判の高いユーザーや管理者)、君主制(Walesが最終決定者)の全てをミックスしているということです。

Walesの意気込みや信念が充分に伝わってくる講演でした。しかしWikipediaには面白い仕掛け(たとえば参加者個人の自己紹介や会話ページなど)があるのですが、そうした細かい点に一切触れられなかったのが残念です。

まとめ

第一回目のWikiに関するシンポジウムとして,多数の聴衆が参加し,活発な議 論がかわされていました.来年のWikiSym 2006については,現在WikiSym Wiki (注1)にて議論が進められています.現時点での予定では,2006年の8月か9 月に,デンマークもしくはドイツで行われることになるとのことです.今後の 発展に期待します.


補足

私のとってきた写真はここからたどれます.

また,他の方の写真もかなり充実しています.

基調講演

パネル

私は実際にはパネルをまったく見てないのでわからないのですが,このへんがパネルの写真なのではないでしょうか?

BOFs

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