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[SD0607#12]qwikWeb上のWikiつまみぐい
はじめに
こんにちは.Wikiばなソコダネット(http://wikibana.socoda.net)の設置者,しばむらしのぶです.塚本さんが先にご紹介くださったように,昨年の2005年7月号から連載をはじめさせてもらった本連載「Wikiつまみぐい」は,「Wikiばな」に参加してくださったり関係してくださった方々の中から,Wikiに関する旬な話題を持ち回りで記事にしてもらったものでした.
最終回である今回は,qwikWeb(http://qwik.jp/)を利用した,複数執筆者と編集者による連載のまとめ方をご紹介します.この記事を読まれた方がコラボレーションなどの作業をするときに「このケースではWikiを使ってみようかな」と思ってくだされば幸いです.
連載の進行方法
「Wikiつまみぐい」連載の進行形式を「●図1 進行方法」に示します.大きくわけて,オフラインでのミーティングや編集者のレイアウト作業がありますが,原稿の更新や校正,執筆者とのやりとりなどの作業は,qwikWeb上で行われました.
オフライン重要,見通し重要
最初,2005年3月26日に,全体の進行についてのミーティングが,編集長およびWikiばなサイドから募ったコアメンバー(塚本牧生氏,しばむら,そして,執筆はされませんでしたがhttp://diary.yuco.net/のyucoさん)で行われ,ここで大まかな連載の流れや取り扱う内容,また執筆者の選定がなされました.
しかし,この時点で,すべての回の執筆者やテーマの詳細が決まったわけではありません.後からプロジェクトのメンバーが追加されてゆくことは目に見えていました.また,すべての執筆者に,スケジュールや原稿要領など定型的なことも共通して伝える必要があり,毎回つまみぐい的にランダムなテーマとは言え,全体を通した雰囲気などを伝える必要もあると考えました.
つまり「後から追加されたメンバーも,プロジェクトの見通しが良いこと」それをするには,メンバーのメールでのやりとりのアーカイブ,また,作成されたドキュメントの閲覧が可能なシステムが必要で,これに適したツールとして,以前からWiki界隈で定評があったqwikWebを候補にあげました.
qwikWebにプロジェクトを立ち上げる.
qwikWebはメーリングリストと登録されたメンバーのみが閲覧できるWikiのハイブリッドシステムです.メーリングリストに送信されたメールは,件名がタイトルのWikiページが作成され,サイトにアーカイブされます.また,サイト上では新規にWikiページを作成したり,付箋機能でコメントをつけたり,ファイルをアップロードして添付することも可能です.
第一回のミーティング後,まず,わたしは次のようなメールをqwikWebに送信し,プロジェクト用のメーリングリストとサイトを立ち上げました.(メールを送信すると,システムから応答メールがあり,そのままそのメールを返信すると,はじめてqwikWeb上に1つのメーリングリストとWikiサイトが作成されます).
To:wikibana-gihyo@qwik.jp CC:編集長,塚本牧生氏,yucoさんのメールアドレス From:しばむらのメールアドレス Title:qwikWeb新規作成
qwikWebにページを作成する
次に行ったのは,議事録,連載スケジュール,原稿要領についてのページ作成でした.これはメールで送信してもページが作成できるのですが,そうはせず,サイト上で「新規作成」機能を利用して,ページを作成しました.
明文化はしませんでしたが,新規ページの作成とメールの切り分けは,周知や会話的な内容はメールで,議事録や原稿などドキュメントについては新規ページで,という暗黙の運用ルールができていました.
qwikWebに執筆者を招待する
qwikWebに執筆者を招待するには次のようなメールを送信しました.
To:wikibana-gihyo@qwik.jp CC:執筆者のメールアドレス From:しばむらのメールアドレス Title:新規登録
新しい人を登録する際,「新規登録」という件名をつけるようにしました.同じ件名のメールは,同じタイトルのWikiページに追加されるからです.「はじめまして」や「こんにちは」というタイトルのページが乱立しないようにする工夫の一環です.
qwikWebに原稿をあげる
原稿は2段階に分けてWikiサイトに掲載されます.
1回目はプレーンなテキストで,内容や構成の確認をするためのもの.新規ページを作成して,掲載します.画面1【01_textarea.jpg】は掲載時のテキストエリアです.画面2【02_wema.jpg】は掲載されたページに対して,付箋機能を利用して校正コメントを入れたものです.付箋機能でコメントを入れるほか,「原稿をサイトに掲載しました」という周知メールの返信で,校正コメントが寄せられる場合もあります.
2回目は編集者により誌面レイアウト化されたPDFです.この段階では,誤字脱字程度の校正のみを行います.画面3【03_pdfpage.jpg】は,PDFが置かれたページです.
qwikWebで行わなかったこと
qwikWeb上で行わなかったこともあります.ひとつめは,図1に示していないのですが,執筆者の原稿料交渉,また,献本先の住所など,金銭,個人情報に関わる部分です.そこは編集者と執筆者の1対1のメールでのやりとりにお任せしました.qwikWeb上では純粋に原稿やミーティングなどの内容についてのみ取り扱う場としました.
また,誌面レイアウトですが,こちらもqwikWeb上ではなく,専用ツールによって行いました.たまに「Wikiで共同編集を行おうとしたけれど,失敗した」という話を耳にするのですが,レイアウト部分までをWikiで行おうとして失敗するようです.Wiki上でのレイアウトは不向きです.共同編集プロジェクトでは,その点を留意して利用すると効果的にWikiを使えるでしょう.
さいごに
連載にお付き合いくださった読者の方々,また,執筆や編集に携わってくださった方々に感謝します.
Wikiばなソコダネットは今後も,Wiki小話やディスカッションイベントWikiばなを開催してゆく予定です.Wikiに興味がある方は,開発・ユーザ・企業の方など立場にこだわらずどなたでもご参加可能です.お気軽にお越しください.
Enjoy Wiki!
図版 ●図1 進行方法
●画面1 編集画面
●画面2 付箋コメント付き画面
●画面3 PDFファイル置き場
